おかげやいちご園の歩み

●2007年10月 長野県主催の就農体験研修に参加し、就農相談をする
●2007年12月 長野県駒ヶ根市に移住し、神野いちご園でいちご作りを学ぶ(長野県里親研修制度、JA上伊那農業インターン制度)
●2008年春  ビニールハウスを借り、独立準備
●2008年12月 初めての収穫

なぜ農業? なぜいちご?

2007 年 9 月、アフリカから帰国したいい年をした夫婦。この先、どこで何をして生きていこうか 迷っていました。
少し興味のあった農業の情報を集めていると、タイミング良く長野県で新規就農者向けの研修に参加できることになりました。その中で、土に触れたとき「これだ!」と思いました。研修の最後に 何がやりたいか質問され、数年前に駒ヶ根の知人 からいただいたいちごを思い出し「いちごって作 れますか?」と相談したのをきっかけに、あれよあれよという間に、駒ケ根での研修が始まり、1 年後には自分達でいちご作りを始めていました。

JICA 海外協力隊での経験

何かを研究したり、もの作りの職人になりたいと思っていた夫と、食に関心があり栄養学を学んだ後、いくつかの仕事をした中で、自分ならではの仕事を長くやりたいと思っていた妻。いちご作りは、そんな二人にピンときた仕事でした!

私達は、それぞれ青年海外協力隊員として、途上 国で数年間を過ごしました。途上国は、お金や物の面では豊かとは言えませんが、人々はあるもので工夫をし、たくましく暮らしています。国によっては食べ物があまりないところもあり、食べ物に対するありがたみを強く感じるようになりました。 そういったこれまでの二人の経験や想いが農業に繋がってきたように思います。

駒ヶ根の地で

駒ヶ根には青年海外協力隊の訓練所があり、二人ともそれぞれに数ヶ月を過ごした土地。知り合いもいて、不思議な縁を感じました。
強風や大雪など、自然の厳しさを感じる中、これからも一作一作を大事にし、経験を重ねていき、 この土地ならでは、自分達ならではのいちごを作りたい思います。
「おかげやいちご園」という名前 は、今までいろんな人達のおかげで、今の自分達があるという想いからつけました。これからも、 みなさまに美味しいと思ってもらえるいちごを作れるよう、がんばっていきます!

プロフィール
【永井一弘】
1974年富山県射水市(旧大門町) 生まれ。石川県の大学を卒業後、 青年海外協力隊の柔道隊員としてサモアで3年間過ごす。帰国後、 協力隊関連の仕事をした後2007 年12月に駒ヶ根市に移住し、神野いちご園で研修後、夫婦でいちご作りを始める。

【永井由美子】
1969年群馬県嬬恋村生まれ。東京都の短大卒業後、いくつかの仕事をした後、青年海外協力隊の家政隊員としてニジェールで2年間過ごす。帰国後仕事に戻った後、結婚。夫婦でいちご作りを始める。